2023年04月11日
コラム
「おとなのワクチン」 確認してみませんか?
おとなのワクチン?
ワクチンというと小児の印象が強いと思います。しかし、大人にとっても大変重要です。
予防接種の目的は、個人を守ることはもちろん、家族や集団を守り、社会を守ること、そして予防接種を受けていない人も守る、さらには感染症の根絶・排除を目指すことにあります。
ワクチンで予防できる疾患(Vaccine preventable disease;VPD)も多く、予防接種法に基づく定期接種(公費助成があり、原則無料)のほか、予防接種法に基づかない任意接種があります。どちらも予防の観点からは非常に重要です。
その多くは小児期に接種されますが、
- 小児期に打ち損ねた場合
- 小児期にはワクチンがなく接種できていない場合
- 仕事上(医療従事者、海外渡航者など)必要な場合
- 成人のある年齢になってから接種すべきワクチン(助成制度を活用できるものもあります)
など、大人にとっても考えるべきワクチンは多数あります。
感染防御の観点からは正しい接種回数をきちんと打つことが大切です。しかし、小児期に正しい回数を接種できているか確認できない、という方も少なくないと思います。確実に接種したことが確認できない場合は、接種していないと考えて対応するのが原則です。仮に過去に接種していた方が追加で接種をしても特に問題はありません。
この機に一度確認してみませんか?
おとなが打つべきワクチン
〇いずれのワクチンも当院で接種可能です。原則として取り寄せになりますので、必ずお電話で予約下さい。
キャッチアップしたいワクチン
キャッチアップワクチンとは、種々の事情から必要な回数の接種がされていない場合に追加接種をお勧めするワクチンです。
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- 水痘(水疱瘡)
- 流行性耳下腺炎(おたふく)
- A型肝炎
- B型肝炎
- 日本脳炎
等
思春期以降必要なワクチン
- 子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)
平成25年6月14日付け厚生労働省通知に基づき積極的な勧奨を差し控えておりましたが、子宮頸がん予防接種の安全性について特段の懸念が認められず、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが確認されたことから、令和3年11月26日付けの厚生労働省からの通知により令和4年4月より積極的勧奨が再開となりました。
中年以降必要なワクチン
目黒区在住で対象者に該当する方には公費助成があります。
- 肺炎球菌 (肺炎球菌ワクチンの公費助成については目黒区のホームページを参照下さい。)
- インフルエンザ (インフルエンザワクチンの公費助成については目黒区のホームページを参照下さい。)
- 帯状疱疹 (公費助成についてはこちらを参照下さい。)
当院での価格
ワクチン名 |
価格(税別) | |
A型肝炎 | 9,200円 | |
B型肝炎 | 7,200円 | |
麻疹風疹混合ワクチン | 10,000円 | |
麻疹ワクチン | 7,200円 | |
風疹ワクチン | 7,200円 | |
日本脳炎 | 5,700円 | |
おたふく(流行性耳下腺炎) | 7,200円 | |
肺炎球菌 | ニューモバックス | 8,000円 |
プレベナー | 10.000円 | |
水痘 | 9,200円 | |
帯状疱疹 | こちらを参照下さい。 |
その他のワクチンも取り寄せ可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。