2021年10月22日
トピックス
頸動脈(けいどうみゃく)エコー検査
頸動脈ってなに?
動脈は、心臓から送り出される血液を全身に運ぶ血管です。酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を持っており、通常は弾力性や柔軟性がありしなやかです。
頸動脈(けいどうみゃく)は心臓からできた血液を頭(脳など)に送るための血管です。
動脈硬化ってなに?
加齢による老化や様々な危険因子によって内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が厚く硬くなってしまい弾力性や柔軟性が失われ、詰まりやすくなる状態を動脈硬化といいます。
危険因子としては、喫煙・脂質異常・糖尿病・高血圧・肥満・運動不足などが挙げられます。
動脈硬化にはいくつか種類があります
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粥状動脈硬化(アテローム動脈硬化)
大動脈など比較的太い動脈に粥腫(じゅくしゅ)ができる動脈硬化です。
動脈の内膜に血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)などが沈着して、ドロドロの粥状物質(プラーク)となり血管が狭くなっている状態です。
主な疾患:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、胸部・腹部大動脈瘤、脳梗塞など
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細動脈硬化
臓器内(脳や腎など)の細い動脈硬化です。
加齢や高血圧が原因で起こります。
主な疾患:脳出血、腎硬化症、ラクナ梗塞など
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メンケルベルグ型動脈硬化
動脈の中膜にカルシウムがたまって硬くなる動脈硬化で、狭窄は生じず高齢者の健常者でも見られます。
頸動脈エコー検査ってどんな検査?
頸動脈の血管は太いことに加え心臓に近いところでもあるため、ある程度の負担があることから、動脈の状態を観察するのには最適といわれています。
その頸動脈を実際に見ることができるエコー検査(超音波検査)をすることによって、簡単に全身の動脈の状態、動脈硬化などを知ることができる指標の一つとされているのです。
頸動脈に動脈硬化となるプラークがあれば、全身にも動脈硬化があるのではないか?と予想ができるのです。
脂質異常・糖尿病・高血圧など指摘されている方やお薬を飲んでいる方、以前 動脈硬化を指摘された方など頸動脈エコー検査をご希望の方は、ご気軽に医師にご相談ください。
エコー検査技師 澤田